睡眠の話(2)眠りの妨げとなる「体と心の緊張」を解きましょう

体だけでなく脳も休め、1日の疲れを取り去り、各器官の修復もする睡眠は、

私たちの心身をメンテナンスしてくれる、大切な時間です。

 

必要な時間数は、個人差がありますので、睡眠時間の長短はあまり気にする必要はありません。

ベッドに入ったら自然と眠くなり、翌朝はすっきりと目が覚め、体が軽く、朝から気持ちよく

動ける・・・というのが理想ですね。

 

 特に睡眠障害などに悩んでいない場合でも、日ごろから、「質の良い睡眠」をとれるように

心がけましょう。

 

朝日を浴びて、日中は適度に体を動かし、夕方以降は激しい運動は避けて

「昼間は活動、夜間は休息」というメリハリのついた生活を送ることも大切です。

 

シャワーだでなく湯船につかって体を冷えないようにしたり、

夜遅い時間の夕食や夕食後のカフェインの摂取を控えたり、

寝室の照明や香り、寝具などリラックスできる環境を整えたり、

体と心の緊張を解くような工夫の積み重ねで、質の良い睡眠を習慣にしましょう。

  

ゆっくりと穏やかに息を吐いていく動作も、心と体の緊張をほぐします。

仰向けになって、ゆっくりと長~く息を吐く呼吸を続けるのも良いですが、

可能な方は、ヨガの座位の前屈(パスチモッターナ・アサナ)も試してみて下さい。

前屈といっても、体の柔軟性を強調しようと、必死になって体を前に折り曲げることでは

ありません。

 

両脚を伸ばして座り、かかとを前へ突き出すようにして、両手を足首や脛などにおき、

息を吐きながらゆっくりと上体を前へ倒していきます。

背筋を伸ばし、背中を大きく広げていくようなイメージです。

肩甲骨を広げて、ゆっくりと穏やかに息を吐いていくことで、腹部の緊張が緩みます。

たくさん倒そうとする必要はありませんから、猫背にならないように、頭が足先の方へ

伸びていくように意識します。

この動作で、腹部の緊張が緩むと、内臓内の筋肉も緩みます。

 

元気な毎日の実現に欠かせない、質の良い睡眠。

睡眠対策は、いろいろありますが、頑張りすぎる毎日を送っている私たちには、

体と心の緊張を解くことはとても大切です。

 

できることから自分の生活に取り入れていって、1日の疲れを持ち越さずに元気に

過ごせるようにしましょう♪