自律神経の切り替えを意識して,「冷え」対策

真冬並みの寒さで,昨日は都心で初雪となりました。

11月の初雪は,54年ぶりだとか。

確か,今週は汗ばむくらい暖かな日もあったような記憶もあるのですが・・・。

あまりの寒暖の差に体調を崩される方も多いようです。

 

激しい寒暖の差や厳しい寒さなどは,自律神経のバランスを乱す恐れがあります。

私たちは,気温や気圧,雨や雪などの天候の変化の中にあっても,体を常に一定の状態に保つ

という働きがあります。

この「恒常性(ホメオスタシス)」が備わっているからこそ,私たちは外の環境の変化に対応して

健康を維持することができるのです。

そして,恒常性は自律神経のバランスが整えっていることで,きちんと働いてくれます。

 

自律神経は,活動モードである交感神経とお休みモードである副交感神経から成り立っています。

私たちの血管は,交感神経が優位の時に収縮し,副交感神経が優位の時に弛緩するのですが,

疲労やストレス,睡眠不足,厳しい寒さなどによって,交感神経が興奮し,手足の末端の血管が

キュッと収縮して血行が悪くなり,「冷え」となってしまうことも・・・。

 

最近では,年齢や性別を問わず,「冷え」に悩まれている方が増加しているそうです。

急激に寒くなったこの時期,自律神経がバラスを崩して,血行不良に陥り,冷えへとつながる恐れがあります。

血管が収縮しすぎず,かつ弛緩しすぎず,バランスよく血流を保てるように,1日の中で交感神経と副交感神経

の切り替えを心がけていきましょう。

 

朝は,お休みモードから活動モードへとシフト自然にシフトしていけるように,

目覚めにお白湯を一杯,ゆっくりと飲んでお腹をあたためて,朝食をとったら,家事やウォーキングなどで

体を動かしていきましょう。

床の雑巾がけなどは,実はかなりの運動量になります。

洗濯物を干す時にも,腕を肩甲骨から大きく動かしたり,しゃがんで立ったりするだけでも良い運動に。

ウォーキングは,股関節を意識して,普段よりも歩幅を少し広く,かかと着地で力強く歩いてみましょう。

 

体がしっかり動きだして活発に活動し出したお昼頃は,交感神経が優位になって,「冷え」が生じやすく

なります。

15分程度の昼寝などで,リラックスモードにして,交感神経が極端に優位にならないように注意しましょう。

ホットタオルなどで,疲れた目元を温めてあげるのもいいですね。

 

夕方から夜にかけては,自然とお休みモードに移行していけるように,遅い時間の夕食は避け,

入浴タイムもシャワーだけで済ませず,湯船につかってリラックスしましょう。

寝る直前までパソコンやテレビ,スマートフォンなどをみる,ということも交感神経を優位にさせてしまう

のでやめましょう。

 

これからますます寒さが厳しくなっていきます。

冷え対策は,洋服や暖房器具などだけに頼らず,「自律神経の切り替えを意識した1日の過ごし方」も

対策のひとつに加えていきましょう!