背骨の歪みに気をつけましょう

なんとなく,背中にこわばりを感じることはありませんか?

背中がかたくなっている,こわばりを感じるという時は,不調のサインかもしれません。

そして,そのこわばりの原因のひとつに,背骨の歪みがあるかもしれません。

 

背中の中心をとおる背骨は,椎骨という骨が鎖のようにつながっていて,動きやすい一方で,

歪みが出やすいといわれています。

また,ヨガや東洋医学では,体内の血や水,気(エネルギーのようなもの)は,背骨に沿って流れていると

考えられてきました。

 

背骨が歪むと,こうした血や水,気の流れが悪くなります。

めぐりの悪くなった体は,頭痛や首・肩・腰のこり,冷え,疲労・倦怠感などがでてきます。

内臓への血流も悪くなりますので,内臓の働きにも支障がでてくる場合もあります。

こうした症状が出ている時,背中全体もかたくこわばっていることが多いです。

ですので,背中にこわばりを感じる時は,体に何らかの不調が生じているかもしれないと気をつけてみましょう。

 

このように,背骨の歪みは,ただ姿勢が悪いというだけでなく,全身の健康状態に大きな影響を与えます。

 

日常生活で,背骨を歪ませるようなクセはないか,ちょっと注意してみましょう。

 

頬杖をつきながら本を読んだり,脚を組んで背中を丸めて座ったりしていませんか?

こうした姿勢は背骨を歪める原因になります。

スポーツなどをされている方も,左右のどちらか一方に偏った動きが多くなる可能性があります。

同じ方向にひねることが多い場合は,反対側へのひねりの動作も意識的にいれてみるようにしましょう。

 

背骨の歪みは,左右均等にひねることで改善されていきます。

ヨガでも簡単なひねりのポーズがありますので,こうしたものも毎日少しずつ続けていきたいですね。

腰痛などがある方は,イスに座って,上体をほんの少し右に向ける,左に向ける,という動きでも十分です。

 

自分の体のバランスを確認することも大切です。

ヨガには,山のポーズという,立つ姿勢の基本ポーズがあります。

簡単に言うと,両脚をそろえ,つま先を正面に向け,内腿を引き締めて,背筋を伸ばして,全身の筋肉を

しっかり使って「真っすぐ立つ」というポーズです。

こうしたヨガのポーズでなくても,自分が本当に「まっすぐ」立っているか,重心が片側に偏ったりしていないか,

肩や骨盤の高さが左右で同じか,首が前に出ていたりしていないか・・・など,体のバランスを確認してみましょう。

 

体の歪みは,日常生活を送っていると,どうしても生じるものです。

ですので,少しでも「気にかける」ということが,歪みの予防・改善につながります。

歪みのない体で,元気な毎日を過ごしていきましょう♪