冬は,血圧の急上昇に要注意です

横浜でも昨日,今日と雪になり,急激に冷え込みましたね(>_<)

少し前には,4月並みの暖かな気温の時もあったのに,今年の冬は気温差が激しいですね。

こうした気温差は,私達の体にも大きな負担となります。

なかでも特に大きな影響を受けるのが,血圧です。

 

心臓は収縮と拡張を繰り返しながら血液を循環させています。

この時に血液が血管の内壁を押す力=圧力のことを血圧といいます。

心臓が収縮した時の最も高い圧力が「収縮期血圧(最大血圧)」といい,

拡張した時の最も低い圧力を「拡張期血圧(最小血圧)」といいます。

 

高齢になると,血管の内壁が老化し厚くなっていくため,細くなった管の中を血液が通ることになり,

血圧はどうしても高くなる傾向にあります。

ですので,日頃からご自分の血圧について,意識されている方も多いのではないかと思います。

 

冬はそうした方以外にも,血圧への意識を高めておきたい季節です。

寒いと,体温を保つために血管を収縮して熱を外に逃がさないようにするため,心臓はより大きなパワーで

血液を送りだすことになり,血圧が高くなります。

また,汗をかきにくいことや塩分の多い食事が多くなることも血圧を高める原因とされています。

 

そして,寒い外と暖かな室内との急激な気温差も,血圧を一気に高めてしまう原因となります。

最近では,単に外と室内との気温差だけでなく,室内でも暖房の効いている部屋とトイレや脱衣所などの

気温差も注目されていますね。

 

急激な寒さを感じた体は,交感神経が働き,血管が収縮して血圧が急に上がってしまいます。

この血圧の急上昇は,「ヒートショック」の原因にもなります。

ヒートショックとは,急激な気温差が体に及ぼす影響のことです。

失神や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こす場合もあり,注意が必要です。

 

血圧に特に問題を抱えていないという方でも,この冬の季節は,気温差による血圧の急上昇を防ぐ工夫を

していきたいですね。

例えば・・・

 ・トイレや脱衣所などには,小型ストーブを置くなどして,暖房の効いている部屋との

  気温差をなくす

 ・トイレの便座も温かくしておく

 ・朝は,すぐに起きずに布団の中で軽く体を動かしてから,上着を羽織って起きる

 ・普段の食事でも減塩を心がける

 ・質の良い睡眠をとり,ストレスをためないようにする

 ・日頃から,軽い運動をして,体内の循環をよくする

 ・いきむことのないように,便秘を防ぐ 

 

 

これからさらに寒さが厳しくなるかもしれません(>_<)

誰もが高血圧になる可能性の高い冬ですが,日々の工夫で元気に過ごしましょう♪