片脚立ちで靴下はけますか?

最近ヨガを始めたある生徒さんが,「朝,靴下を片脚立ちではけなくなってしまった!」と

嘆かれていました(>_<)

これまで,この朝の「片脚立ちで靴下をはく」ということを,ご自身の体力の目安としてきたのだそうです。

それがここ最近,ぐらつくようになってきて,「自分はこんなに体力が落ちてしまったのか!」と

大変ショックだったのだとか・・・

そこで,無理なく体力をつけるためにヨガを始めてみようと思ったということでした。

 

「片脚立ちで靴下をはけるか」というのは,ロコモ(ロコモティブシンドローム:運動器症候群)の

7つのチェック項目のひとつにも設定されています。

ロコモについては,以前,このブログでもご紹介しました(ロコモ①)しましたが,

骨・関節・筋肉などの運動機器の機能が低下し,将来的に寝たきり,要介護になるリスクの高い状態

のことを意味します。

 

皆さんは,どうでしょうか?

片脚立ちで靴下をはけますか?

靴下をはかなくても,「単に片脚で立つ」ということでもかまいません。

どちらの脚でも,ぐらつかなく余裕で15秒ほど立てるでしょうか?

 

年齢とともに衰えてくる脚の筋力を鍛えるため,そしてバランス力をつけるため,

教室でも片脚立ちの練習はよく行っています。

たいていの方が,実際にやってみると,自分の想像以上に片脚で立てないことに驚かれます。

 

私達は,当たり前のように立っていますが,それは両脚あってのことなのですね。

右脚も左脚も,それぞれ同様に筋力をつけて強化していかないと,片方だけにばかり負担がかかり,

負担が大きい方の脚が疲労でもう使えない・・・なんてことになった時に,筋力の弱い方の脚だけに

頼っていかなくてはならなくなってしまいます。

 

まずは,両脚の筋肉をしっかり使って立つことを意識しましょう。

そして,今度は,重心の移動を意識します。

お腹は引き締めて,両手を腰にあてて骨盤が正面を向いたままとなるよう安定させます。

軸足となる側の脚にしっかり重心を移動させてから,軽くなった脚をゆっくりと浮かしていきます。

最初から,脚を高く持ち上げようとしなくて大丈夫です。

少し浮かせただけでもいいですから,軸足がしっかりと床に根付いているようなイメージで。

顔は正面に向けて,目は開けて,背筋を伸ばして,15秒ほどそのまま。

反対側の脚も同様に行います。

 

ぐらつく場合は,壁や椅子の背もたれなどに,軽く手を置いていてもかまいません。

慣れてきたら,目を閉じて行ってみましょう。

お教室では,ヨガの片脚立ちの代表的なポーズである「木のポーズ」にも挑戦します。

 

片脚立ちは,バランス感覚も取り戻してくれます。

体幹が鍛えられると同時に,脳も鍛えられ,ボケ防止にもなると言われています(*^-^*)

倒れないようにしようという意識の高まりから,集中力もついてきます。

 

皆さんも,ぜひご自宅で,片脚立ちにチャレンジしてみて下さいね♪