直訳ではなく場面に応じて

今月の日常英会話のクラスは、3か月でやったことのおさらい月です。

現在、他のクラスでも各クラスで少しずつ話す練習を増やしているのですが

今日の日常英会話のクラスでは、カードを用意し

それを見ながら、前にやった短いフレーズを思い出していくという練習でした。

2か月もたてばやっぱり忘れるものも多いのが普通で、

「あったあった、でも思い出せないー」という悲鳴も聞こえてきましたが (^^;

でも皆さん、改めて「そうそう、こうだった」と思うことで

また少し記憶の引っ張り出しができたのではないでしょうか。

 

その中で、「By the way, I'm ●●」という英語のフレーズに

「申し遅れましたが、●●といいます」という日本語がついていたのですが

「By the way」は「ところで」という意味では?というご質問が。

いいご質問ですー♪

通常、学校でならったり、実際の会話の中でも

By the way はそういう訳になることが多いのは確か。

でも、1:1で意味を覚えるのではなくて

こういうシーンで言うセリフとしては、日本語で言うなら「申し遅れましたが」と言うのでは?

で、英語なら By the wayというのがしっくりくる。

なので、「申し遅れましたが」という訳がついているんです。

 

もともとの文法的な文章構造の違いもありますし

1つの英語の言い方を、1つの日本語にあてはめようとすると

それしか言えなくなってしまいます。

場面に応じて、その場に一番ふさわしい言い方がそれぞれの言語にあって

逆に1つの言いまわしが、別の場面では違う意味になることもあります。

そういうとらえ方をしてもらうのが、本当に英会話の能力があがるコツの1つ。

今日の質問への説明から

クラスにいた生徒さんが、その点のしっぽをつかんでくださっていればよいのですが。

 

ちなみに、私のとても好きなエピソードに、夏目漱石の「I love you」の翻訳があります。

「月が綺麗ですね」と訳されたそうです。

そのシーンが目に浮かぶような、とても素敵な日本語訳だと思っています。