おもてなしは言語ではなく

先週はスペイン人でしたが、今週は私の母と妹が地元から上京。

昨日から我が家に一泊し、東京観光していきました。

 

2年前もやってきて、その際は鎌倉など神奈川を中心に回ったので

今回は東京都心を観光したのですが

外国人を案内するのには慣れているものの、

日本人の地方の人が東京のどういうところに行きたいのかについては見当がつかず

80歳の母だしということで、とりあえず昨日は皇居の東御苑からスタート。

しかしいざ出発と東京駅を出ようとしたら、駅構内にあるお土産屋さんにくぎ付けで

いろいろなものを手にとっては

「これかわいいねぇ」「これおいしそうやねぇ」と、いっこうに先に進みません。

もともと手芸が好きで、布小物には目がないのですが

東京にはおしゃれな小物を置く店が星の数ほどありますので

それを眺めてはしごをするのが楽しいようでした。

 

2時間近くもお店を回って(結局何を買うでもなかったのですが)

丸の内側からリニュアルしたレンガ造りの東京駅を眺めて皇居に向かい

夕方にはお台場で夜景を眺めて、それはそれでとても楽しかったようなのですが

行動を見ていると、どうも一番楽しそうなのはやはり小物めぐり。

前日までは、東京らしい場所をいろいろ考えて、連れて行くコースも検討していましたが

本人が一番楽しいのがいいのだろうと方針転換。

今日は予定通り浅草方面に足を向けたものの、浅草寺以外は神社仏閣はやめて

伝法院通りなどの小物屋さんを見て回り、その後はスカイツリーへ。

タワーの下、東京ソラマチにある"ジャパンスーベニア"という、和の小物を集めたフロアで

これもかわいい、あれも素敵と、わいわい言いながら2時間も過ごしました。

 

母にとっては、東京は皇居や浅草寺よりも

かわいい、センスのいい、真似して作ってみたい小物がたくさんある場所のようです。

東京だからこうという考えにこだわらず、本人が楽しい旅行になったならそれが一番。

これは外国人のお客様の場合も一緒で

その方が何を見たいのか、経験したいのかを感じ取って

予定していたプランにこだわらず、それを実現させる柔軟さが何よりのおもてなしだと思っています。

言語ができることは、確かにご案内にはプラスではあるのですが

流暢に外国語が話せなくても、一緒にいれば相手の興味はわかってきます。

大事なのは言葉じゃなくて、喜んでもらいたい気持ちです。

 

ちなみに、妹の大好物はパン。

今回は浅草で有名な「ペリカン」の食パンを購入し、ほくほくして帰っていきました。

明日はスペイン人たちが京都-広島-高山の旅行から戻ってきます。

食べることが大好きなのがわかったので、何を食べてもらおうか、また情報収集中です。