非日本語話者への気遣い

先日、アメリカ人の友人がレーシック(視力矯正)の説明を聞くため

病院についてきてほしいと言われ、つきあってきました。

日本在住18年の彼女ですので、日常の日本語での会話は全く問題ないのですが

病院に着くと、まず2枚にわたる問診票の記入が必要で

「乱視?何?」「えーっと…(調べる)astigmatismだって。始めて発音した。」

「●●ってサプリ飲んでるけど」「それ知らないわ💦(調べる)…日本語見ても知らない」

四苦八苦しながら、どうにか問診票を埋めて、目の検査の順番を待ちます。

人気の病院らしく、待合室には20人ほどのお客様。

検査工程もいろいろあって、結局終わるまでに3時間ほどかかり、終わった頃には2人でぐったり。

他にも外国人の患者さんをちらほら見かけましたが

やはり言葉の壁からか、皆さん日本人のパートナーと一緒に来ていらっしゃいました。

 

検査担当のお兄さんは感じの良い方で、外国人慣れされているのか

「これは、目の玉の圧力を測る機械です。赤い点を両方の目でずっと見ていてください」

など、なるべく平易な日本語で説明してくださり

ほとんど私の出る幕もなく、ただ機械の間をついて回っていただけで助かりました。

しかし反対に、手術の日を決めて、当日の注意事項などを説明してくれた受付のお姉さんは

残念ながらそのあたりのお気遣いは感じられず

用意された日本語の説明書をそのままたんたんと読み上げるだけ。

おまけに隣の私に向かって話をされるので

たまりかねて「彼女は日本語わかりますので、彼女に話をしてもらえませんか」と言うことに。

 

お姉さんにも悪気はないと思います。

むしろ普段日本で見る外国人への対応は、こちらの方が多いくらいです。

でも、英語が話せるより以前に、検査担当のお兄さんのように

わかってもらう努力をして頂ける人にお会いすると、とてもありがたく思えます。

いつもここで触れていますが

外国人に対応するには、言語が話せることよりも大切なことがたくさんあるんですよね。

それを改めて実感したできごとでした。

 

ちなみに、検査でぐったりした後は、お礼に遅いランチをごちそうしてもらい

おいしいスープカレーを一緒に食べて、ご機嫌で帰宅しました♪

手術はもう終わっているはずで、月末にまた会う予定。

コンタクトなしの彼女がどういう生活になっているのか、聞くのが楽しみです。