フリートークのコツ

生徒さんの中には、スポーツジムに通っていらっしゃる方も多いのですが

先日、ある生徒さんから

通っているジムの談話スペースで、英会話教室が始まったというお話を伺いました。

内容はいわゆるフリートークで

教材もなし、参加者の年齢もレベルもいろいろということらしいです。

 

英会話のフリートークのクラスというもの、時々見かけますが

運営するのは大変だろうなぁといつも思います。

「今日は●●について話しましょう」とテーマを出してみたとしても

日本人は学校で話をする教育を受けていないので、話を膨らませるのが一般的に苦手です。

英会話の場合でも、たとえば講師が何か聞いたとしても

Yes / No で答えて終わってしまうことがしばしば。

そこから話がつながらないので、せっかくのフリートークの時間も「トーク」が途切れてしまいます。

これは外国や、日本で外国人と話をする際でも同じで

がんばって「Where are you from?」などと聞いても

「From the UK.」「Oh.」… おしまい。

これでは話をするのもおっくうになってしまいます。

 

S&Sの英会話クラスでは、トークを続けるコツを時々入れています。

そんなに難しいことではなく、まず話のはじめは、日本語と同じで

天気やその場の状況(混んでますね / すごい景色ですね など)でOK。

出身地などを聞いた際には、それについて一言添えるのも大事。

先ほどの「From the UK.」という答えなら

「I've been there just once, in London. What part of the UK?」とまたつなげることができますね。

さらに何かを聞かれたら、答えた後 And you? と相手のことを聞けば、そこでまた1つ話がつながります。

話につまったら、相手の何かを褒めるのが常套手段。

「そのシャツ素敵!(I love your shirt!)」など、簡単な英語で表現できます。

外国の方は、相手を褒めるのがとても上手で、そこからまた話が膨らんでいきます。

文法的に正しい文章を考えるより、Yes / No で終わらせないのが大事。

難しくないと思うので、機会があればやってみてください。

 

ところで、先ほどのジムでのフリートークのケースを考えると

年齢層が混ざっているのは、特にシニア層の方には居心地が良くないかもしれないですね。

若い方とは興味ある話題が違うのが当たり前ですし

そういう人が積極的に話されていたりすると、どうしても臆してしまうもの。

S&Sだと、そういう点では皆さん同世代でいらっしゃるので

話題も同じで、間違っても気後れするような雰囲気は少ないんじゃないかと思います。

クラスでは、クラスの教材をやる以外にも

時々「今日の午後は何をするの?」などきいてみたりしますが

皆さん、つっかえつっかえであってもちゃんとお話ししてくださるし

聞いているクラスの人たちも、憶えたフレーズを使って

「That's great!」「I'm jealous!」など反応してくださって、また盛り上がります。

同世代っていいなぁと思うひとときです。