I'm sorry. はごめんなさいだけじゃない

たびたびこのBlogで触れている、

私のスペイン語の恩師、91歳になったアルゼンチンに住むNormaという女性ですが

2日前に、息子さんから訃報が届きました。

3月はじめ、友人の結婚式のため3泊だけのアルゼンチン訪問をして

それを機会にお会いした際は、足はだいぶん弱くなっていたものの

私よりもごはんを召し上がっていたし、いろいろ話もできたし

また来年にでも会いに行こうと思っていたくらいだったのに。

頼まれた5年日記を渡した時には、埋めてくれると思っていたのに。

残念でなりません。

 

お悔みのメールは、スペイン語でお送りしたのですが

英語で「お悔み申し上げます」は

I'm so sorry for your loss. が定番です。

I'm sorry. ときくと、ごめんなさいのイメージが大きいかもしれせんが

もともとは気の毒に思っているという形容詞なので

「お気の毒に、かわいそうに」という本来の意味で使うケースも多くあります。

たとえば、誰かから悲しい知らせを受けた時は I’m sorry to hear that. 

女友達が彼氏に振られたという時なら、

I feel so sorry for her. (彼女、かわいそうに)

こんな感じで、sorry は日常的に出てくる単語です。

「ごめんなさい」のイメージから抜け出すために、

何か気の毒なことを耳にしたら「 I'm sorry to hear that.」と言ってみるといいですね。

 

今回は事情を知ったスペイン語圏の友人たちから

スペイン語でのお悔みメールがたくさん届いています。

「お気の毒に」はスペイン語では Lo siento.(ロ スィエント)と言いますが

それにつけ足された「今すぐそばに行きたい」「なんでもするから言って」

「マドリッドから愛を贈るよ」などの共感の言葉の数々が、とてもスペイン語圏らしくて

ちょっと元気をもらっています。

 

Norma, the woman who I respect the most, rest in peace.