「たぬき」を英語で言ってもわかってもらえないかも

先日、町田のクラスで

「庭にたぬきが出て捕まえた」という話が出て、みんなでびっくり。

ちょうどいいので、たぬきは英語で?という話になり

クラスのなかみはしばらく置いといて、たぬきの話で盛り上がりました。

 

たぬきは英語で「raccoon dog」ですが

日本や朝鮮半島にしか生息していない、世界的には珍しい動物で

英語圏の人にはなじみのない生き物なんですね。

なので、単語があってもどんな動物か知らない人が多いです。

日本の固有種ということでは、カモシカもそうですね。

辞書でひくと「antelope」と出てきますが、これはレイヨウのことで

生物学的にはカモシカとは違うんだそうです。

 

生き物に限らず、日本特有のものは

辞書のとおりに言っても、その概念自体を持たない日本以外の方には通じません。

食べ物もそうですね。

ごぼうは burdock、さんまは saury、こんにゃくは devil's tongue などとでてきますが

自分で説明する際には、

ごぼう:a kind of root vegetable (根菜の一種)

さんま:something like thin mackerel (細い鯖みたいなもの)

こんにゃく:hard jelly-like food

などと言っています。

(最近はこんにゃくが健康食品として広まり、konjacでも通じるようになりつつあります)

日本独特の食材をみつけたら

英語でなんて言おうかと考えてみるのも楽しいですよ。

 

ちなみに、たぬきの出た生徒さんは、町田の本当に中心街に住んでいらっしゃる方で

そんな街なかにたぬきが出るんですかー!と驚いていたら

「ハクビシンもでるよ」と言われて二度びっくり。

私の出身は、町田よりずっと小さい地方都市ですが

人生で野生のたぬきもハクビシンも会ったことがありません。

東京も結構自然豊かなんですね。認識をまた改めさせられました。