英語はコロケーションで覚えるのがお勧め

「コロケーション(collocation )」って、お聞きになったことがあるでしょうか。
辞書で引くと、「配列」などの意味とともに「連語」と出てきます。
文法用語的には、単語同士の、より自然なペアのことを指します。
日本語でも、例えば雨が強い時には「ひどい雨」と言いますよね。
これを「大きな雨」と言っても意味は通じると思いますが
日本語話者からみると、不自然な言い方に聞こえます。
英語も同じで、「ひどい雨」は「heavy rain」
strong と言っても通じますが、普通は言わない。
コロケーションとはそういう相性のいい組み合わせのことです。
 
クラスで練習している時、真面目な生徒さんほど
「あ、in じゃなくて on だった」と、前置詞を気にする傾向にあるようで
前置詞が覚えられないと悩まれる方もいらっしゃいます。
私なんかはいいかげんなので
「前置詞は聞こえない部分ですから、なんなら『ん』とか小さく言っといたらいいですよー」
などと言っちゃいますが(事実それで通じます:相手が勝手に想像してくれるので)
日本の学校文法に縛られて過ごしてくると、そうもいかないんですね。
 
そういうのがどうしても気になる人は
動詞 + 前置詞や名詞の組み合わせ=コロケーションで身につけてしまう方がいいと思います。
例えば take という動詞、これは本当に意味の広い単語の1つですが
「ちょっと見る」take a look
「運び去る」take away
「脱ぐ、外す」take off ※飛行機が離陸するにも使いますね
などなど、もう丸ごと、できれば例文と一緒に身につけるのが早道。
動詞 + 前置詞 の組み合わせは、文法用語で句動詞とも呼ばれますが
なるべくパックで、口で覚えてしまえば
他の言葉と組み合わせて口にすると
「ん?」と、口が勝手に、何かおかしいという反応をしてくれます。
あと、発話に関して言えば
塊の感じがコロケーションになるので、区切りの感じがつかめるというメリットもありますね。
 
クラスでは、あまり文法に特化した感じでやらないように気をつけていますが
時にはこういった、基本的なものを取り入れるのも必要なのかな と、時々思います。
でもこういうのを、お勉強感なくやるのが難しいんですよね。うーん…