ネイティヴのように話す必要なんてない

先日、同時通訳の方が書かれている記事に

「世界の共通言語は、英語ではなくブロークンイングリッシュ」というのがありました。

世界経済フォーラムという会議で通訳をやっている方の記事で

世界中の政界、財界のトップリーダーが集まる場での言葉だそうです。

 

英語は確かに、様々な国際的な場面での共通言語ではありますが

今やアジアやアフリカなど、非英語圏の力も強くなってきている中で

英語が母国語ではない人との意思疎通の方が多かったりします。

私が英語で通訳する相手も、アジアやヨーロッパなど非英語圏の方が圧倒的に多いです。

その際重要なことは、正しい英語で話すことではなく

何を話すか、ちゃんと伝わるかということになってきます。

ネイティブのような流暢な発音や、正しい文法は第一優先ではないんです。

 

今でも街中の英会話教室の看板には

「ネイティブみたいに話せるようになる!」

「講師は全員ネイティブスピーカー」

などのうたい文句を掲げているものが多くみられます。

ネィティヴの講師の発音をきくことは確かに大事なことではありますが

正直、かなりの時間と労力をかけても

よほど良い耳を持った方じゃなければ、ネイティヴの発音で話せるようにはなりません。

私だって、立派な日本語なまりの英語です。

ただ、通じる英語になる音のコツのようなものがあって

それが絶望的に日本での学校教育に足りていないと思うので

教室ではそれをお伝えしているだけです。

 

文法だって、S&Sの生徒さんたちは仕事で英語を使うわけじゃなし

言いたいことが伝わればそれでOK。

「でも口からとにかく出てこない」という方は

いつも言っています、口から出す練習をするだけなんです。

クラスでやったフレーズを独り言で言うだけで、口から出る難易度は下がります。

とはいえのんびりが身上のクラスですから、覚えられなくても気にしない。

ネイティブのような流暢さと正確さを求めるのではなく

脳トレの気分で1日1フレーズ口に出してみると

今度外国人に道を聞かれた時、案外さらっと出るかもしれませんよ。