山菜のおいしい季節

母からLINEが届きました。

「つくしをたくさん採ってきたから、煮て送るわねー」

あぁそんな季節か。

実家はそこそこな田舎なので

つくしの後は筍、次に淡竹、そして桑の実と母の採りものは続いていきます。

妹に聞けば、つくしのはかま取りに1時間半かかったとかで

その量を想像して気が遠くなりました。

どうして自分で食べきれないほど採るのだろうと、いつも思うのですが

生えていれば採りたくなるようで

妹いわく「動いてるから身体にええし、やらせといてあげたらええんちゃう?」

そうね、そう思いましょう。でも山ほどのつくしが届く身にもなって…

 

そういえば、野や山に生えている植物を山の幸として頂くのは

日本以外あまり聞いたことがありません。

春先にたらの芽やふきのとうなどの味覚を楽しみにするのは

季節感を大切にする日本人ならではの行事のひとつですね。

なので英語にするのが難しいのですが、山菜そばなど結構観光客が接する機会もあるので

説明するときは「edible wild plants」と言ったりします。

edible は「食用の、食べられる」という意味で

最近は日本語でも、食用の花を「エディブルフラワー」などと言ったりしますね。

山菜もそれぞれ、英語の名前はもちろんついていますが

学術的なものだし、言っても全員知らないのは明らかなので

ワラビなら「a kind of edible wild plants, Warabi」とかでOK。

ちなみにつくしは英語で「horsetail」ですが

これはスギナも含めた植物としての名前です。

日本語では土の筆と書くのに、英語では馬のしっぽなのは

スギナの状態のふさふさからきているのかもしれません。

もしつくしそのものを言うなら

「young horsetail」か「horsetail shoot」がいいのかも。

shoot はしゅっとした形の芽のことで、筍も「bamboo shoot」です。

 

こんなの書いてたら、山菜のてんぷらが食べたくなってきました。

近所の小料理屋さんがいつも出してるから、そろそろあるかな。

こういう気持ちになると、改めて自分が日本人なのをしみじみ感じます。