呼吸は感情と繋がっています

呼吸のことは何度か書かせていただいていますが,今日も,少し,呼吸のお話をしたいと

思います。

目を閉じたり開いたり,腕を上げたり下げたりするように,「こう動け」と命令しなくても,

私たちは自然に呼吸をしています。

ですので,自分の呼吸について,改めて考えるということはなかなかないものです。

そこで,呼吸について考えていただくきっかけとして,お教室では,呼吸と感情の関係を

お話しするようにしています。

 

私たちの通常の呼吸は,1分間に約23回程度といわれています。

呼吸のリズムとしては,吸う息が2秒,吐く息が1秒程度です。

このリズムは,どんな時でも変わらないということはありません。

 

例えば,家族や友人と喧嘩して,怒ってイライラしている時,呼吸はどのようなリズム

でしょうか。

温泉などにゆったり浸かって,リラックスしている時,呼吸のリズムはどうでしょうか。

習い事の発表会や取引先へのプレゼンなどに挑む時,どのような呼吸をしているでしょうか。

悩み事や心配事を抱えている時は?悲しみにくれている時は?驚いた時は?

 

こうして,置かれている状況とその時の感情という観点から,呼吸のリズムを想像してみると,

怒ったり興奮している時は,速く短いリズムであるのに対し,落ち着いてリッラクスしている

時はゆったりと長いことに気がつくと思います。

 

このように,実は,呼吸のリズムと感情は深く繋がっています。

ですので,呼吸のリズムをゆったりと落ち着いたものにしていけば,感情も穏やかに落ち着い

ていきます。

感情が穏やかになれば,体の緊張もほぐれていきます。

 

イライラしている時に,「落ち着け!」と命じてみても,そうすぐにはイライラは収まり

ませんよね。

感情(気持ち)を感情(気持ち)で,コントロールしようとするのは,大変困難です。

ですので,こういう時は,イライラして速く短いリズムになっているであろう呼吸を,

ゆったりと長いリズムの呼吸に変えていきます。

 

ゆったりとした呼吸になっていくと,次第に,気持ちも落ち着いて,イライラが収まり,

心が穏やかになっていきます。

ヨガは,呼吸から,体や心を変えていきます。

 

ヨガは,自分で自分をコントロールする方法でもあるのです(*^-^*)