食欲は健康のバロメータ

8月になりました!

梅雨も明けたとはいえ,まだ蒸し暑さが残っていますね。

日差しもかなり強くなってきましたし,あまりにも暑い日が続くと,

なんだか食欲が落ちてくる・・・という方も多いのではないでしょうか。

 

外の気温と冷房の効いた室内の気温との差がはげしくなる夏は,

自律神経の中枢である視床下部の働きを低下させます。

それにより,消化液の分泌や消化器官を動かす迷走神経の機能が低下し,

食欲不振に陥るとされています。

 

迷走神経は,食欲を増進するホルモン(グレリン)の分泌も促します。

ですので,迷走神経の働きを活発にすることが,食欲不振の解消につながります。

そして,迷走神経の働きを活発にするには,自律神経のバランスを安定化させる

ことが重要です。

 

自律神経のバランスの安定化には,体の動きに深い呼吸を連動させて行うヨガが

効果的です。

吸う息よりも吐く息をゆっくり長くする呼吸を行うだけでも,自律神経は整って

いきます。

 

四つん這いで,息を吸いながら顔を上にむけて体を反らし,息を吐きながらおへそを

のぞこきこむようにして背中を丸めていく動作を繰り返す「猫のポーズ」も,

内臓機能を高めるので,胃腸の働きを活発化させると言われています。

 

また,「足三里」というツボも,消化器の不調を緩和し,全身の活力を上げるのに

有効なのだそうです。

足の外側の,ひざの下のくぼみから指4本分下を,少し痛みを感じる程度の強さで押すと,

全身のだるさがとれて,食欲も高まるとされています。

 

「私たちは食べたものでできている」と言われるように,食事というのは,健康はもちろん,

生命そのものに関わるとても大切なことです。

食欲の低下や,食べものを美味しく感じられないようなことがあったら,そのままにして

おかないで,胃腸にやさしい食事をとったり,ストレスを溜め込まないように注意したり,

生活習慣の見直しをしつつ,自律神経のバランスの安定化も意識してみるようにしま

しょう。

 

また,食欲不振は,何らかの病気と関連している場合もありますので,長引く場合には

必ず医師の診断を受けましょう。

食欲は健康のバロメータです。

自分の体の状態を知る物差しとして,意識してみるようにしましょう♪