ストレスの話(2)ストレスは体に蓄積される?

前回に続き、ストレスのお話です。

度を過ぎた、そして長期的なストレスは、私たちの「ホメオスタシス」というバランス維持機能を

崩してしまい,様々な不調を招くということを前回お話しました。

 

過度・長期的なストレスにより、ホメオスタシスの3本柱の一つである自律神経は、

交感神経優位の状態が続きます。

常に戦闘モードになり、呼吸が「抑圧」された状態になっていき,呼吸は浅く速く、心拍は増加、

抹消の血管は収縮し、手足は冷たくなっていきます。

 

呼吸が抑圧された状態というのは、首や肩、胸、腹、背中に広く分布する呼吸筋とよばれる筋肉群が

緊張することを意味します。

これらの筋肉は,緊張し続けることで、どんどん硬くなっていきます。

少しさすったり揉んだりする程度では、ほぐれなくなり、「こり」「痛い」などと感じるように

なってしまいます。

 

このように、緊張状態はどんどん体に蓄積されていってしまうのです。

この蓄積が、心身に様々な影響を与えると、東洋では古来から考えれてきました。

ストレスというと、心の問題だけのように考えられがちですが、ストレスによって体は緊張状態に

なり,そしてそれがどんどん蓄積され、さらにその蓄積が病気や痛みとなっていくのです。

 

では,ストレスが蓄積されて硬くなってしまった筋肉は,どうほぐしたらよいのでしょうか。

温めたり,マッサージしたり・・・いろいろな方法があるかと思いますが,

最も効率的なのは,「筋肉を収縮する」ことだとされています。

 

硬くなった箇所は,乳酸などの疲労物質が作り出されどんどん溜まっている状態。

その箇所を収縮させることで,溜まっていた疲労物質を流し出して,そして,新鮮な血液を送り込む。

これを自分で行うことの方が,人にマッサージしてもらったりするよりも断然効率的なのだとか。

 

 

ヨガ教室でも,慢性的な肩こりや腰痛に悩まれている方が多くいらっしゃいます。

レッスンでは,肩甲骨周り,首や肩,腰,お尻などの筋肉を収縮させ,力を抜く,そして呼吸を調整する

ということを行っていきます。


ヨーガ療法のメソッドで,自分で力を調整しながら,緊張と弛緩を繰り返していくことで,血流が良くなります。

皆さん,レッスン後に硬くなっていた箇所が温かくなって柔らかくなっていることに驚かれますよ(#^^#)

自分の体を自分でほぐして,体に蓄積されたストレスを解消していきましょう♪