正しい呼吸には,まず肩回りのほぐしから

12月になりました!

今年も残すところあと1カ月・・・

年末に向けて,いろいろとやらなくてはならないことがあって忙しい毎日になりそうです。

 

あれもこれも・・・と追われている時,皆さんは,自分がどんな呼吸をしているか考えたことはありますか?

追われているくらいですから,呼吸を意識してみる余裕なんかないですよね・・・

 

忙しない時に,ゆったりと深い呼吸をしている人はまずいません。

浅くて速い呼吸で,肩は上がり気味で,固く強張っています。

「息を詰める」などと言う表現もありますが,集中している時などは,肩にぐっと力が入って息を止めて

しまっているかのような状態になることもありますね。

 

こうした緊張状態がずっと続くと,血流が悪くなり,全身が冷えていきます。

冷えは,万病の元と言っても過言ではありません。

ですので,「呼吸を意識しましょう」「正しい呼吸をしましょう」などと言われるのですが,

この「正しい呼吸」というのも,緊張状態のままで頑張って行おうとしても,実はできないのです。

 

ここで言う「正しい呼吸」とは,呼吸を意識して,自分でコントロールして行う深い呼吸です。

呼吸に関わる筋肉をしっかり使って,そしてしっかり「吐く」呼吸です。

鼻から息を吸ったら下腹部が膨らみ,そのお腹をへこませながらしっかりと吐き切っていきます。

 

肩がガチガチに固まった状態では,まず,しっかり胸が開きません。

胸が開きませんから,吸った息をお腹まで届けるような深い呼吸は,とてもできないのです。

まずは鎖骨部分をマッサージして,肩と胸の周りのこわばりをほぐしてあげましょう。

 

・右手の平を左の鎖骨の辺りにあてます。

・親指と人差し指は鎖骨の上,残りの指は鎖骨の下になるように。

・内側から外側になぞるようにさすります。ぐいぐいと力を入れる必要はありません。

・5往復したら,右の鎖骨周りも同様に5往復。

・これを左右で1セットとして,3セットほど行います。

 

この後,足を肩幅程度に開いて立ち,両腕を床と平行になるように真横に開いていきます。

肩がすくまないように注意して,両腕を肩の高さまであげます。

息を吸いながら,真横に開いた両腕をゆっくりと頭上にあげていき,両手の平を合わせます。

息を吐きながら,来た道を戻るように両腕を肩の高さまでゆっくりと下ろしていきます。

また息を吸いながら頭上に,吐きながら肩の高さまで下ろす,というのを数回繰り返します。

この動作によって,姿勢が改善され,胸の高さが自然と高い位置に戻っていきます。

 

こうした肩回りのほぐしを行うことで,正しい呼吸がとてもやりやすくなります。

正しい呼吸が習慣になってくると,全身の体内が活性化され,老廃物の排出もスムーズになり,

疲れにくい体になっていきます。

 

そのうちにこの呼吸でないと,なんだか変な感じがするようになってきますよ^^

ぜひ皆さんも,寒くて代謝が落ちやすい冬にこそ,呼吸を意識して,肩回りをほぐしてから,

しっかりと吐き切る呼吸で元気な毎日を過ごしましょう!