季節感を楽しめる日本人でよかった

通訳関連の話題ばかりで恐縮ですが

今月のご案内の中では、秋に関わる話題がたくさんでできます。

日本料理のお椀には、人参で作った紅葉が浮いているし

街中を歩けばきんもくせいの香り。

風が乾いて空が高く、夜にはコオロギや鈴虫の声が聞こえる。

 

でもこの感覚は、外国人にいくら説明しても共有できないものです。

そもそも四季の移り変わりを自然とともに楽しむのは日本ならでは。

それを料理の中で表現したり、五感で感じてしみじみする感覚は

小さい頃から自分で感じ、周りの大人に教えてもらってしか習得できません。

その感覚を美しいと感じて日本を気に入って下さる外国人も多いですが

虫の声はただの雑音でしかなく

料理の添え物はあくまで飾りの1つでしかないのが普通の反応です。

 

日本料理の説明をする際には、なるべく季節感を強調して話しますが

それに感動してくださるゲストは残念ながら多くはありません。

ちょっと前まで、夏にはあちこちのお寺などに風鈴が下げられていて

よく質問されましたので

日本人はこの音を聞くと涼しさを感じるというのをがんばって言ってみましたが

ふーん…という反応しか返ってこず、わかっていてもちょっとがっかり。

 

そんな時、季節の移り変わりを感じられる日本人でよかったなと

心から思ったりもします。

それぞれの国に、それぞれの良さがあることはもちろんなのですが

この細やかな自然の美しさ、尊さを楽しめる感性を持てたことは

人生を楽しむ上で、とてもありがたいことだと思うのです。

 

なので、日本の本当の美しさを英語やスペイン語で説明することは

時にとても難しいこととなります。

その感覚を持たない人に「感じ」を伝えるのは本当に大変。いやかなり不可能かも…

でもがんばって次も説明するんですけどね。

明日からは2日間だけですが、またメキシコ人40人を迎え撃ちます。がんばります。